〈ドイツ・閉店法〉日・祝はお店がお休み。

ドイツは日祝お店はお休み。

お店は土日祝とみんなの休日が稼ぎ時。

と思いきや、ドイツでは日祝はお店はお休みしないといけないのです。

ドイツは日・祝休業が法律で定められている

ドイツには「閉店法」と呼ばれる法律があり、原則小売店は以下の曜日/時間帯に営業してはいけないこととなっています。

・日曜および祝日
・労働日(月〜土曜日)の〜6:00/20:00〜
(2003年時点)

例外として、空港や大都市の主要駅(Hauptbahnhof)の中や観光地の店舗、薬局やガソリンスタンドは営業が認められているようです。

そのため、ガソリンスタンドには日用品や食料品などが一通り揃っているけれども、スーパーよりかなり割高なんだとか。日本のコンビニのような役割を果たしているんですね。ただガソリンスタンドということで街から少し外れたところにあることが多いそうで、旅行者には使いにくいのだとか。

閉店法が制定された理由は3つ。

①宗教・文化的背景
日曜はキリスト教における安息日であり、教会に礼拝に行く日である

②労働者の保護
小売店が長時間営業していると労働者を長時間労働させる可能性があるので、それを防ぐ

③小規模小売店の保護
大規模小売店が長時間営業していると、小規模小売店の客を奪い存続を危うくする可能性があるので、それを防ぐ

閉店法の緩和

2006年に閉店法を定める権限が国から州へと移譲され、多くの州で労働日の営業時間規制の緩和が行われ、24時間営業や日曜営業も可能となりました。
しかし国民の生活スタイルが従来の閉店法に沿った形で定着しているため、営業時間を延長しても、売上はそれほど劇的には伸びなかったのだとか。

参考:ドイツにおける「閉店法」の歴史と緩和の動き

閉まってるのはドイツだけじゃない

人通りのない広場

お店が閉まっていてガラガラの広場(チェスケー・ブディヨヴィツェ、チェコ)

実際に私が「あ、お店閉まってる」と不便に感じたのは、ドイツではなくチェコでした。
(たぶんドイツで訪れたのが規制が緩い州だったのと、たまたま日曜に行ったのが観光地だったからと思われます)

チェコでは、土日に訪れたのが観光地ではない都市(南ボヘミア州の政治・商業の中心地)だったのですが、多くの店が閉店もしくは午後休業(土曜)していました。

ごはんが中々食べられず、小一時間ほど食堂を探し回って、やっと開いてるお店を見つけて落ち着いたと思ったら

「お店13時までだから速く食べてね☆」

え〜〜〜(ToT)

みたいな。

でもチェコは規制されているわけではないようです。慣習なんだろね。
ドイツの日曜閉店法を巡って【欧州徒然草】

旅行の予定を立てられる際は、十分お気をつけくださいませ☆

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