2013年8月
ふかふかベッドで目を覚まし、朝食。荷物をまとめて…カーディガンが乾ききってないけど仕方ないか…出発!
本日の予定は、電車に乗って、お城を見に行く。そして夜行列車でデンマークへ。
ひっそりこっそり遅れる海外の電車
ストックホルム中央駅まで、1時間半の道のりを戻る。
街なかに馬が。ヨーロッパですね!
北方民族博物館
駅の窓口で切符を買う。
SJ(スウェーデン鉄道)の切符。大きい(上が切符で、下は発車・到着時刻を印刷したカードです)。
改札はなく、そのままホームに出る。あれ、切符どうするんだ?
発車時刻は12:55。時間は来たが電車は来ない。いつのまにか電光掲示板には「10分遅れ」の文字が出ていた。少しして「15分遅れ」の表示に変わり、13:15に電車がやって来た。「お詫びの言葉」なんてないし、そもそも放送がかかってなかった気がする。
日本の電車が、2〜3分遅れたことで放送でお詫びをするなんて、と外国人は驚くらしいが、そういうことなんだろうなと納得した。
駅を出発して少しして、車掌が切符のチェックにやって来た。
ストックホルムから西へ70km。電車で50分ほどかかる。
行ってしまったバス。そこへ声をかけてきたのは…
さて、ここで困ったことが。最寄りのLaggesta駅からお城まではバスなのだが、当初の電車で乗り継ぎピッタリだったので、おそらく間に合わないだろう。
駅に着いてバス停へ急ぐ。バス停の前にいた兄ちゃんが声をかけてくれた。
「バス行っちゃったみたいだよ」
「うーん、どうしようか…」次のバスは1時間後。周りにタクシーも見当たらない。
「僕は歩いていくよ。」そう言って兄ちゃんは、キャリーを転がしながら歩き出した。
駅からお城までは4kmほど。歩いていけない距離ではないが、今日はすでに4km歩いている。ちょっと辛かった。バス停で唸っていると、声をかけられた。
「あなた、マリエフレッドに行くの?良かったら車に乗っていかない?」
サングラスをかけた女性。
「あっちの彼も一緒に乗っていくの」
あとのバスだと、今日の夜行列車に乗れないかもしれない。昨日の今日だしちょっと怖いなと思ったけど、もう1人居るならということで、乗せてもらうことにした。トランクにキャリーを入れる。
女性が運転席、男性が助手席に座った。男性は自分と同じ臨時の客ではなく、旦那さんだったらしい。お迎えだったのね。
うーん、これで2人がグルだったら、キャリーは捨てて逃げないとなー
「これから彼の家に行くの。明日は彼の誕生日なのよ」
そんな話をしながら、10分ほどで車が停まった。
「はい、ここがお城よ。」
荷物を下ろして、「Have a nice day.」
ほんとに親切心だったんだ。ありがとうございます〜
グリップスホルム城に…
14世紀に建てられ焼失し、16世紀に現在の形に建て直されました。
中庭には砲台が。
ここ確か、中庭から階段上って受付、だったと思うのです。そんで、キャリーどうしよう?となりまして。申し訳ないけれど、中庭の片隅の鉄柵部分にワイヤーでくくり付けさせていただきました。
城内は撮影禁止。家具・調度品や、王侯貴族の肖像が飾られています。
庭を散策していると、カモ?の家族がてくてくてく。
対岸のマリエフレッドの村が見えます。船がいっぱい。
そのままマリエフレッドの村へ。
天に向かってそびえる教会と、カラフルな建物がかわいい。
SLの駅。かわいすぎるやろ〜
SLの時刻表。1日2本?
いいとこだな〜と湖畔でのんびりしていると。
あ、やば。
明るいからそんな気しないけど。
もうすぐお城閉まるんじゃ…
急いでお城に戻ると、すでに門扉は固く閉じられていた(戻ったのが17時前で、閉場が16時だったような)。
1泊決定。
宿探し。気のいいおっちゃんとお姉さん
マリエフレッドの村に戻り、宿探し。だが、どこもいいお値段。
広場でしゃべっているおじさんたちに、比較的お手頃な宿がないか訊いてみた。
「あ〜あそこがいいんちゃうかな。ここからちょっと遠いけど」
「よし、俺が乗せてってやるよ!」
明るいおじさんが連れてきてくれたのは、赤い屋根と壁に白い窓のゲストハウス。
正面の、床まである大きな窓から声をかけると、オーナーもしくは管理員らしきお姉さんが対応してくれた。キッチンになっている。今日泊まれるか尋ねた。
「部屋は空きがあるし、お客様ならもちろん歓迎よー。でも突然って珍しいわね。」
お城に荷物を置いてきたまま門が閉まってしまったことを話す。
明日取りに行ったらきっとあるわよ。朝食はこのキッチンに準備しておくから食べてね。明日は私居ないから、部屋の鍵は差したままにしといてね〜」
ああ…また良い部屋に泊まってしまった。
実はダンボー(ミニ・ver.Amazon)を連れて行ってたけど、なくなりそうでほとんど出さなかったのだった(カメラ望遠レンズしか持ってってなかったし)。途中で実家に連れて帰ってもらって、これが唯一の写真。
超余談ですが、ダンボーの生みの親であるあずまきよひこ氏は、私の故郷である兵庫県加古川市のお隣・高砂市の出身。加古川市の高校に通っていてそれをモデルにしたらしく、氏の作品『よつばと!』に出てくる風香の学校や川沿いは加古川そのものですv
は〜今日も疲れた〜。とりあえず次の宿を2日分取っておこう。。